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2010年6月22日 (火)

【改訂版の「まえがき」】---【新版】 FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか? ---

2007年に刊行された
『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』の改訂版が、
先週末(6月19日)に発売されました。

この本には、さまざまな思い入れがあります。
(そういった思い入れは、ここには書きませんが・・・・)

ここに、改訂版の「まえがき」を引用して、紹介させていただきます。

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●改訂版――まえがき

日本の超低金利政策が長きにわたり、国内に預貯金をしても利息が付かないのに、外貨預金をすれば、利息をもらえることが、多くの人に意識されるようになりました。
多くの人たちに、「外貨」という投資先が発見されたわけです。
さらに、外貨預金よりも手数料が安く、効率の良いFX取引が、個人投資家の話題に上がり始めたのが、2004年、2005年ころです。
そのころは、円安トレンドの時代ですから、外貨を買っていれば、利息が貰えるうえに、外貨の価値も上昇して、キャピタル・ゲイン(値上がり益)でも利益がでました。
「一粒で二度おいしい」状況だったわけですから、FX取引で利益を得た人の話題は、あちこちに、あふれていた、と言えます。

こういった「儲かった話」は、マスコミの取り上げやすいテーマです。多くの週刊誌が取り上げて、いっそう人の目に触れることになりました。
こういった環境の下で、2006年、2007年前半は、円安トレンドが持続したために、個人投資家がこぞって参入するような、未曽有のブームになりました。

『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』の初版の原稿を書いていたのは、2006年の8月ころから11月にかけてでした。2006年のクリスマス・シーズンは、その校正や文章の推敲で頭が痛かった記憶があります。
ですから、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』の初版は、「そういったブームの真っ最中に書いていたのだなぁ・・・」と考えています。
しかし、振り返ると、それが分かるのですが、その当時には、そんなことは分かりません。ただただ、必死に原稿を書いていた記憶しか残っていません。締切は、とうに過ぎて、編集の三橋さんの厚情に甘え、発行が予定よりも大幅に遅れたことも鮮明な記憶です。

初版を読み返して、当時の為替レートを思い出します。
また、それと同時に、現在(2010年5月)の為替水準が、2006年後半から2007年ころと比べて、ずいぶんと乖離(かいり)していることも気になります。
その当時のドル/円水準は、概して言えば、110円~120円程度でした。
その後の2007年半ばに、トレンド転換が起こり、それまでの「ドル高円安トレンド」から「ドル安円高トレンド」になっています。
2008年には、ドル/円が100円を割り込み、二桁レートが定着していきます。
2009年は、総じて、ドル/円レートは90円台で推移した、と言えるでしょう。
2010年の今、2007年から考えれば、わずか3年程度のことなのですが、隔世の感があります。

それは、2008年に起きた米国金融危機があったから、それ以前の時代と、その後の時代に、断層が生じているのではないか、と考えています。
2008年の米国金融危機の象徴は、リーマン・ショックと言えるでしょう。しかし、リーマン・ショックは、目に見える結果であり、その原因は、サブプライム・ローン問題だった、と言えます。
私には、早くから、サブプライム・ローン問題に、危機感がありました。それで、「外貨崩落」を書き、警鐘を鳴らすことができたと考えています。
それは、自画自賛しているのではなく、『畏れ』の意識を持つことができた、という安堵感です。
臆病であることが大事なのではないか、と考えています。
臆病だから、分からないことに対しては、こんなもの(こんなこと)はたいした問題ではない、と、安易に判断しないのです。
相場には、勇気も必要なのですが、蛮勇では生き残れない、と考えます。
それに対し、臆病は、知恵だ、と考えます。それゆえに、その危機的な時代を、なんとか乗り越え、生き残ることができたのだ、と、臆病を誇りに思っています。
相場に起こる(生じる)、さまざまな出来事・事象、そしてニュースを見て、万一の場合、最悪の場合をも想像し、想定しておくことがいかに重要であるか、ということです。

FX市場では、今(2010年5月)、ギリシャ問題が大きなテーマになっています。
このギリシャ問題が、デジャブ現象のように感じられてなりません。
サブプライム・ローン問題が、米国の金融危機を引き起こしたように、ギリシャ問題が、欧州版の金融危機に発展していくのではないか、といった危機感です。

今後も起こるべくして起こっていく相場、相場に生じる、さまざまな出来事・事象、そしてニュースに、どのように対処対応していけば、生き残れるのか?
本書は、それをメイン・テーマにしています。
この本は、「テクニックの書(ノウハウ本)」であるとともに、「相場に臨むための哲学書」でありたい、と切望しています。

2007年2月に出版された『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』は、
多くの投資家の方々にお読みいただいたおかげで、今回、新版として再び世に出る機会に恵まれました。みなさまに感謝の気持ちをお伝えいたします。

2010年5月
                               松田 哲

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【新版】 FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?
■松田哲(Satoshi Matsuda)著 ■出版:技術評論社 ■1,554円(税込)
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(2010年06月22日東京時間17:30記述)

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